Dolby Atmos(ドルビーアトモス)、DTS-Xっどうなの?
Dolby Atmos(ドルビーアトモス)、DTS-Xとは、天井にスピーカーを取り付けて、真上からも音が降ってくるシステムのことです(Dolby AtmosはDolby社、DTS-XはDTS社が作っている規格)。
今までの9.1ch仕様から、7.1.2chの「ドルビーアトモス」「DTS-X」仕様にスピーカーの配置を変更しました。
実際に使ってみると、音の立体感がよりハッキリとし、特に雨のシーンでは実際に上から雨音がするので、つい上を見上げてしまうほどの効果があります。
天井埋め込み型のスピーカーは使用せず、サラウンドスピーカーの一部を天井に移植する形を取りました。
天井埋め込み型スピーカーの方が見た目をスッキリさせられるメリットはありますが、天井に大きな穴を空ける必要があり、所要が大きいので今回は断念。ちょうど音響効果の薄かったスピーカーがあったので、そちらを使い回すことにしました。
今までのスピーカー構成は
①フロントL
②フロントR
③センター
④サラウンドL
⑤サラウンドR
⑥フロントハイトL
⑦フロントハイトR
⑧フロントワイドL
⑨フロントワイドR
⑩サブウーハー
の9.1ch構成。
しかしながら、斜め前方に配置していたフロントワイドスピーカーの効果がイマイチ感じらておらず、常々配置変更を検討していました。
今回の年末年始でまとまった時間が取れたので、フロントワイドスピーカーを天井スピーカーに移植するDIYを行い、7.1.2chに変更しました。
天井取り付け位置の確認
天井は脆い石膏ボードが使われているので、そのまま天井に取り付けてしまうと抜け落ちてしまいます。
しかし、石膏ボードには木の骨組みが使われているので、そこになら安全に固定することができます。そこで、ネジの効く骨組みの位置を「下地チェッカー」で探します。
骨組み部分になら比較的安全にスピーカーを取り付けることが可能になります。
フロントワイドスピーカー移植
フロントワイドスピーカーを取り外して、視聴ポジションの斜め上辺りに付け替えていきます。
下地チェッカーで見つけた骨組み部分に、スピーカー取り付け金具をネジ止めします。
実際にスピーカーが装着できるかの点検も兼ねて、取り付けてみます。
骨組みに固定しているのでネジが緩むこともなく、金具もガッツリ噛み合っているので大丈夫です。
長期間つけていても抜け落ちることないでしょう。
スピーカーケーブルの接続
天井をつたわせ、AVアンプからのスピーカケーブルを接続します。
今回使うモールは、表面にオーソドックスな壁紙模様が貼り付けられているタイプの物にしました。普通のモールより、より目立たなくさせることができます。
こんな画期的なモールがあったなんて、知りませんでした。
もっと早く知りたかった。
端子にケーブルを繋ぎます。+(赤)−(黒)の接続間違いに気をつけましょう。
モールを貼り付けて、ケーブルを中に通して隠していきます。
壁紙モールが思った通り優秀で、かなり違和感を軽減してくれます。
部屋にある全てのモールを壁紙仕様に変えたいくらいです。
もしくは、後から壁紙と同じ色、柄の壁紙をモール表面に貼り付けるようにすれば、どんなクロスにも対応できそうですね。
移植完了、AVアンプで設定変更。円形の音から、球形の音に
スピーカーの配置を変更したので、音声をそれに対応させるためにAVアンプにも配置変更の設定を行います。
アンプ側の設定を変更することで、Dolby Atmos、DTS-X環境の構築は完了です。
上方向からの音も加わり、より立体的な音声になりました。特に雨音がすごいですね。本当に上から降ってきているように聴こえるので、思わず上を見上げてしまうほどのリアリティです。
天井にスピーカーという突起物が増えてしまうので、レイアウト的にどうかな…と心配でしたが、全然大したことはありませんでした。
埋め込み型のスピーカーではなくても、Dolby Atmos、DTS-X環境は十分に構築可能です。天井スピーカーの音響効果も高く、コストパフォーマンスに優れているので、天井に大きな穴を開けたくない人でも、有効な選択肢の一つになります。
天井スピーカの数は、よほどだだっ広い部屋(20畳くらい)でも無い限り、2個あれば十分でしょう。一般的な広さの部屋で最も効率の良い構成は、5.1.2ch仕様ですね。
今回、天井スピーカー構築に使用した製品はこちら
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