皆さんは「1/fゆらぎ」と聴くと、何を思い浮かべるでしょうか。
メジャーなのは、鬼滅の刃で炭治郎が初めて鬼殺隊のお館さま「産屋敷耀哉」に会ったとき、1/fゆらぎの声を持っているという描写があります。
聴き心地の良い音を突き詰めていくうちに、この1/fゆらぎが関係していて、非常に重要ということが分かりました。
以前からイコライザーの重要性や、聴き心地の良い音質にするために設定する方法を紹介していましたが、その設定こそが「ゆらぎのある音にチューニングすること」だと判明しました。
1/fゆらぎチューニングすると
・自然な響きになり、生音&生演奏に近い音色になる
・聴き疲れしない音になり、長時間聴いていても疲れにくくなる
1/fゆらぎのない無い初期設定のままだと
・機械的、人工的な響きの無い音で、単調に聴こえる
・不自然な音なので、聴き疲れしやすい
詳しく説明しようとすると本が一冊書けてしまうくらいの情報量になってしまうので、極力要点を絞って解説していきます。
そもそも1/fゆらぎって?
1/fゆらぎは人の声だけの話ではなく、この世の全てに1/fゆらぎは関係していて、音、光、匂い、物体、恐らくは人間の思考に至るまで、何にでも当てはまります。
自然なもの、天然のものは1/fゆらぎを持っており、人工的なもの、機械的なものは1/fゆらぎがありません。
規則的に揃ったものは1/fゆらぎが無く、不揃いで自然体なものが1/fゆらぎを持っています。
「自然界には直線は存在しない」というのは有名な話ですが、例えば木材は1/fゆらぎを持っており、コンクリートなどの人工物は1/fゆらぎを持っていません。
物の形の場合は、直線、直角、円形などといった形は1/fゆらぎが無く、木の年輪など不規則、不揃いで歪な形をしたものは1/fゆらぎを持っています。
ゆらぎのないものは整然としている一方、単調で接していると疲れてしまうという特徴があります。
都会のビル街にいると疲れを感じてしまう経験は、誰しもあると思います。
逆にアウトドアなどで大自然の中に行くと、とてもリラックスして癒されることができますよね。
音楽を聴く時の音でも、これと同じことが言えます。
音質における1/fゆらぎ
今回は、一般的な音楽を例にとって説明していきたいと思います。
音楽における「ゆらぎのある音質」とはざっくり言うと、高い音になるにつれて小さくなっていく音のことです。
イメージはこんな感じです。
しかし実際僕たちが普段聴いている音楽は、ゆらぎのない人工的な音で作られていることが多いです。
なのでイコライザー機能を使い、高い音にかけて徐々に小さくしていく必要があります。
ゆらぎのある音にチューニングすることで、自然で聴き疲れしない、聴いていて心地良くなる音で音楽を聴くことができます。
歌声に1/fゆらぎを持っていると言われている歌手は、宇多田ヒカルさんや美空ひばりさんなどが該当するそうですが、本質はそこではありません。
歌手の生の歌声が1/fゆらぎを持っていても、「イヤホンやスピーカーから出る音」が1/fゆらぎの状態でなかったら意味がありません。
音楽がレコーディングされて耳に入るまでの間に、ゆらぎのない人工的な音になる「フィルター」がかかってしまうんです。
普段聴いている音楽が、響きの無い感じに聴こえている方はいらっしゃらないでしょうか。
曲を作る際に、収録した歌や楽器の音を機械的なフラットな音に編集していることが原因だと思いますが、ゆらぎが無く、自然な感じに聴こえないことがほとんどです。
そこでイコライザーを使って音色を調整し、1/fゆらぎを持たせることで、再生される音楽に命が宿ります。
そうすることで生演奏、生歌のような自然な響きが発生し、聴き心地の良い音で音楽を聴くことができます。
長時間聴いていても疲れず、音量を大きくしてもうるさく感じにくくなります。
初音ミクなど合成音声のはずのボーカロイドでさえ、感情のある、暖かみのある歌声になってしまいます。
高価なイヤホン≦ゆらぎチューニングした安いイヤホン
数万円する何も調整していないイヤホンより、ゆらぎを付与した2000円のイヤホンの方が、良い音が出てしまいます。
逆に、数万円するイヤホンでゆらぎチューニングを行えば、音質が劇的に改善します。
ちなみに、価格と音質のバランスの良いおすすめなイヤホンはこちらです。
音楽再生プレーヤーなどに任意で調整できるイコライザー機能が付いていれば、イヤホンに限らず、ヘッドホンはもちろん、ホームシアターやカーオーディオなどのスピーカー、Bluetoothスピーカーでもゆらぎを付与することができます。
具体的な調整方法についての記事はこちらです。
調整方法がよく分からない!という方は、イコライザー調整の代行も行なっていますので、こちらからご相談ください。
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